新 た な 建 築 資 格 制 度

新たな資格制度提案の背景


 建築士が制定されて半世紀あまり、建築士は「建築」という行為の中にあって、その総括的な役割を担うものとしてその社会責務を果たしてきました。しかし現在、建築士の役割が急速に専門分化してきており、法的資格者としての責任は年々厳しさを増してきております。また、一部の無責任な建築士の業務により、消費者からの信頼は失墜している状況にあります。これら状況の背景としては、やはり建築士としての資質の低下や倫理観の欠如、そして社会のニーズへの対応の遅れ等の理由によるものと考えられます。
 これらの現状を打破すべく日本建築士会連合会は、昨年行われた全国大会宮城大会で「専攻建築士認定・表示制度」、「専攻建築士証更新制度」、「継続的能力開発制度」の三つの柱が中心となった「新たな建築資格制度のグランドデザイン」を記者発表したところであり、北海道建築士会においてもこれらに関する取り組みについて検討を始めたところです。

 

継続研修制度


  
現在、北海道では建築士の継続研修の場としては「建築士のための指定講習会」や「寒地建築技術講習会」がありますが、このうち「建築士のための指定講習会」は国の行政改革推進により平成17年度に廃止されることとなっております。

 この指定講習会に代わるものとして、また、建築士が継続的に研修を行えるものが必要と考えられることから、新たな継続研修制度が考えられています。具体的な制度内容は日本建築士会連合会で現在検討されていますが、お互いに顔が見える各地域に対応する制度とするため、また、この制度の実際の運営や事務的機能はあくまで地域単位の各士会が担当することと考えられておりますことから、単位士会毎に検討が進められているところです。

 

専攻建築士と専門分野表示

   
 
専攻建築士とは、継続研修により培われた高い専門性を持つ建築士を積極的に建築士会が社会や市民に提示して、建築士として高い職能を社会・市民に説明して、より地域に根ざした建築士の活動を支援する事が可能となる制度として検討しているものです。建築士各々が持っている知識や技術、情報を積極的に提示する事により、消費者に我々建築士の制度や社会的役割を理解され、より安全で安心できる地域の創出を目指しているものであり、たとえば次のような分類が考えられます。

○専攻建築士の種類と専門分野表示の例
 
1 建築統括専攻建築士(住宅、まちづくり、リフォーム、医療、福祉等)  
 2 構造専攻建築士(構造等)
 3 環境・設備専攻建築士(設備等)
 4 生産専攻建築士(PMCM、施工管理等)
 5 行政専攻建築士(行政等)
 6 伝統木造専攻建築士(住宅、すまいづくり等)

※新たな建築資格制度については、昨年の建築士12月号に詳しく掲載されております。   

ぜひあなたのご意見をお聞かせください。

 
 青年委員会では継続研修制度と専攻建築士制度についてのご意見を募集しております。ご意見ご感想を住所・氏名・年齢・職種とともに下記までお寄せください。
 お寄せいただいたご意見については、北海道建築士会での制度作成をするうえで参考とさせていただきます。また、今後ご意見の内容は発表させていただく可能性があることをあらかじめご了承ください。

○意見等の提出先は こちら