中井 寿也（札幌支部） アトリエ TARO

商業施設が多く建つ環境での計画です。 建物は単純なBOXとし、1FをRC打放し、2〜3Fを白色のタイル＋ガラスカーテンウォールを用いて、白い箱が宙に浮いているイメージを表現しました。

シンプルなデザインとした事で、清潔感が感じられると同時に、周辺環境の中でも、存在感ある建築に仕上がったと思います。

2F待合室は、交通量の多い下手稲通りに面しているが、和紙入りガラスを採用した事により、開口部を大きく設けても外部からの視線を遮りながら、自然光のやわらかい明るさを室内に取り入れる事が出来ました。 また3Fリハビリ室は、手稲山方面を一望できる『展望リハビリ』とし、風景を取り入れた開放感のある空間となりました。（原文抜粋記載）

佐藤 滋（釧路支部） 有限会社 丸源建設一級建築士事務所

40代に成りたての夫婦二人の住まい。 夢でもある薪ストーブをメイン暖房に、補助暖房としてエアコンを装備。 表しの梁、床は唐松の無垢のフローリング、外壁も唐松の羽目板、玄関ポーチの霧除けの軒裏も木の表し。 木の温かみを多く取り入れてみました。 施主様のイメージを何とかかたちに出来た住宅です。

	中原 茂人（苫小牧支部） 柳町 英寿（恵庭支部） 株式会社渡辺建築設計
	基本構想 北海道大学大学院工学研究院都市地域デザイン学 瀬戸口研究室

黄金ふれあいセンターは、近年、宅地開発の進展で公共施設が不足している恵庭市の黄金地区に、多様化する地域住民ニーズに対応しつつ、世代を超えた地域住民の交流と連携を図る活動を総合的に支援する地域コミュニティ活動・生涯学習・子育て支援などの場となるような新たな多目的複合施設として整備されることになった。

木造での施設建設を実現するため、恵庭市が基本構想策定研究を進め、地元町内会、老人クラブ、子育てサークルなどの各団体を委員とした「整備構想策定協議会」を組織し、地域住民のニーズを反映した「整備構想協議会報告書」がまとめられ、この報告書を基に基本設計、実施設計が進められた。

平面計画は基本構想の理念である「ゆるいコミュニティづくり」というコンセプトに基づき、建物の中心に位置するホールを回廊が囲み、そこに各諸室が「カセット」のように差し込むことによって繋がりと独立性が保たれる構成とした。

構造は木造在来工法と木造一方向ラーメン構造との複合構造とし、構造材は北海道産カラマツ集成材を使用している。 外部羽目板、木製サッシ、フローリング、家具、造作材に至るまで北海道産木材にこだわり木材の持つ温もりと香りに包まれる施設となっている。

佐々木 司（旭川支部） 株式会社アイエイ研究所

このレストランは上川町の市街地から車で20分ほどの離れた農場地帯に位置し、大雪山連峰の愛別岳を正面に望む小高い丘の上にあります。 遠景には大雪山連邦、中景には農場の丘陵、近景には北海道式のガーデンと大変美しい景色を望むことができます。

このレストランでは北海道産の良質の食材を丁寧に調理したイタリアンが提供されます。

この建物は、美しい景色と北海道イタリアンを楽しむことを目指して計画しており、建物の中心にオープンキッチンを設け、そのキッチンを囲むようにサロンや客席が配されています。 客席からはパノマラ状に景色を望むことが出来、建材は北海道産とすることで料理との融合を図っています。

佐々木 司（旭川支部） 株式会社アイエイ研究所

この図書館は美瑛町の中心市街地に位置し、「あそこへ行けばなにかある」と思える「まちの広場」のような場所を目指して計画しています。

本を借りたり、調べものができたりするだけでなく、誰もが自由に集い、ゆったりとくつろいで憩うことができ、お互いの考えや情報を交流し、いろいろな意見や行動が生まれる場所とすることを目指しています。

人々が自然と内部に導かれる開放的デザインとすると共に、赤麦の丘をイメージした色彩と形状を取入れたり、軟石を壁面採用することで、ポピュラリティーの獲得と、造形的バランスの保持を両立させています。