会員各位
社団法人 北海道建築士会 函館支部 支部長 山内 一男
平成20年の新しい年を迎え、謹んで新年のごあいさつを申し上げます。
昨年は三重苦の一年でした。建築基準法の改正により確認申請業務に時間を要する事になり、厳格さを強調するあまりスピードが鈍り、日本の建設産業の経済活動に多大の影響を及ぼしました。そして、中国経済の発展は日本の建築資材コストの高騰を招き、さらには原油価格の高騰により材料加工・運搬費等のコスト高になり製品代金が上がったことです。生活者の住宅取得と事業者の設備投資にブレーキが掛かり、建築関係者は辛く耐える一年だったと思います。この状態は今年上半期まで続くと経済の専門家は予想しています。
生活者・消費者が住宅取得の思いや、生活の器としての住宅の要求は途絶える事がありません。建築士として、社会や町の人々に時代の情報を適確に提供しなければなりません。物づくりのスピードが少しゆっくりした時こそ、充電の機会として技術研鑚と情報収集の努力に勤めなければならないと考えます。
2015年の新幹線開通は函館にとってチャンスにしなければなりません。函館の町が何処にでもある町の姿ではなく、歴史から養分を吸い、個性を感じ取れる建物で街並みに人々が生活を営んでいる町にしなければなりません。そして、建築士は地域に根をおろした町づくりに取組んでいかなければなりません。今から息の長い地味な町づくり活動をスタートさせ、函館を訪れる人々に自分の町とは違うヒューマンなスケールを感じ取れる建物や街並みに、建築士は係わって行って欲しいと考えます。
今年が皆様方にとって大いなる発展の良い年になりますことを心より祈念いたします。
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